
昨年から発売された松の司「泡」が今年も帰ってきました。
スパークリングな日本酒というと、
以前からも他の蔵元からも発売されているものがあります。
実際には炭酸ガスを充填しているものをありますので、
そんなに珍しくないと思われるかもしれません。
しかし、この「泡」は、瓶内二次発酵と言って、
お酒の造りの時の発酵を止めずに瓶の中でも発酵させるという
製法で作っています。
構想の発端は、コロナ禍前まで遡っていくんです。
「日本酒に炭酸ってどうだろう」という杜氏の好奇心が
沸々と頭をもたげていたことから始まります。
そこから数年にわたり試験醸造を重ね、
ついに2025年に「Proto Type」(試作品)として世に送り出されたのが、
このスパークリング日本酒「泡』です。
シャンパーニュのような作り方で、新しい日本酒の可能性を追い求めて、
瓶内二次発酵でスパークリングな日本酒ができました。

ワイングラスに注げば、瓶内発酵特有の繊細な細かな泡が綺麗に立ち上り上ります。
口当たりは驚くほどなめらか。
ほのかな甘みと爽やかな酸が絶妙なバランスを保ってくれます。
決して派手ではないですよ。
派手ではないのですが、軽快でありながらも上品な旨みを感じさせます。
食事と寄り添いながら楽しめる大人のスパークリングですね。
日本酒なのにスパークリングワインのような不思議な感覚になるほど、
炭酸の口当たりが絶妙でその魅力を発揮します。
冷蔵庫でしっかり冷やし、ワイングラスやシャンパングラスで楽しんで見てください。
新しい挑戦を忘れない杜氏の探究心と技術が詰まったお酒です。

「Proto Type」というと「試作品」のことですが、その完成度は決して試作品のレベルではありません。
試作品という意味を持つこの言葉を、あえて商品名に冠したということは、
まだまだ成長してくるつもりなのかもしれませんね。
今でも十分完成していると思うのですが、まだ完成系があるとしたら、これは楽しみです。
実際に、昨年の「泡」は火入れタイプでしたので、少し炭酸が弱かったという意見がありました。
すると今年のものは「生酒」にして、もう少し炭酸の効いたお酒に変貌してきました。
なかなかヤリますね。
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